フリーWiFi利用時の安全性を高めたいなど、日本国内でもVPNを使う人が増えています。では、どのVPNを使うのが良いのか、実測テストの結果をふまえて紹介します。

日本国内で使うのにおすすめのVPN

 実測テストの結果をふまえて、おすすめのVPNを紹介します。

ノートンWiFiプライバシー

 私自身、PCとスマホで普段使っているのがノートンWiFiプライバシーです。米国のセキュリティ大手、シマンテックが提供しているVPNです。

 ちゃんと日本語対応しているVPNの中では、「日本」に接続した際の通信品質が最も良いと感じました。使用感はVPN無しの状態とほぼ遜色ないですし、速度低下も大容量のダウンロードをしなければ支障が無い程度です(138Mbpsが45Mbpsに低下)

ExpressVPN

 海外を中心に知名度があるのがExpressVPNです。英領ヴァージン諸島の会社が提供しています。

 残念ながらソフトもサポートも日本語には「非対応」ですが、通信品質は私が実測テストを行った全17種類のVPNの中で最も良かったです。VPN無しの状態を変わらない使用感と、大容量のダウンロードも妨げない高速通信が可能でした(速度低下はわずか4.1%)

 「日本」のサーバーが2つ用意されています。

NordVPN

パナマに拠点を置く会社が提供しています。日本でも積極的に展開しようとしているようですが、今のところソフトの操作画面やサポートは日本語対応になっていません。

 ExpressVPNよりもやや下回りますが、VPNとしては随一の通信品質で快適に使えます。Torを使った暗号化や「ダブルVPN」など、プライバシー保護に役立つ機能が充実しているのも特徴です。

選び方のポイント

 実測テストをしてみて感じたことがあるので紹介します。

日本語対応と日本サーバーの速度は反比例

 実測テストをしてみて感じたのは、日本語対応がイマイチなVPNほど、「日本」に接続した時の通信品質が良いということです。

 全体の傾向として日本語対応バッチリなVPNは通信速度が遅く、ExpressVPNやNordVPNのようにサポートが日本語対応していないものは「高速」でした。あとは価格の安いものは、やはり遅い傾向があります。

日本国内で使うVPN

 理由はあくまでも推測となりますが、日本語対応が不十分なVPNは日本のユーザーが少ないため、サーバーに余裕があるのではないかと思います。

 もっとも、大容量のダウンロードをしないのであれば、日本語対応しているVPNの速度でも充分快適に使えます。