日本企業が提供しているVPN
VPNというと、日本企業よりも海外企業の製品が目立ちますが、中には「日本企業」が提供しているVPNもあります。一覧で紹介します。
「日本の会社」のVPNの一覧
日本の会社が提供しているVPNとして一定の知名度があるのが、インターリンク社のセカイVPNです。
インターリンク社は1992年に設立され、インターネットプロバイダーなどの通信事業を手掛けている会社です。本社は池袋のサンシャイン60にあります。
「日本」サーバーが10個も用意されており、日本国内で使用する、あるいは海外から日本に接続する際に使いやすいVPNです。海外企業のVPNでは日本サーバーは一つ、あるいは多くとも3つなので、10個というのは非常に多いです。
VPNとしては悪くない使用感で、ネットサーフィンなど一般的な用途であればストレス無く使うことが出来ます。ただし「最高速度」は遅いと言わざるを得ないため、大容量のダウンロードをするような用途にはおすすめしません。
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日本法人を持つ外国企業のVPN
海外企業のVPNには、日本に拠点を一切持たない、あるいは本国の本社の場所すら開示していないものも多数あります。ここでは日本に拠点を構える海外企業のVPNを紹介します。
主なものは上記の3つです。
ノートン(シマンテック社)は赤坂のアメリカ大使館の隣に立派なオフィスがあり、私も何度か訪問したことがあります。カスペルスキーは秋葉原のドン・キホーテ近くの住友不動産ビルに入居、アバストは2017年に日本法人を設立し、私も一度社長と直接お会いしてお話させていただきました。
いずれも「日本」サーバーは1つ用意されており、セカイVPNと比較すると選択肢は限られます。
ノートンセキュアVPNについては、PCで使用しても不満の無い使用感で快適に使えます。最高速度もセキュアVPNよりも高速です。セキュリティソフトの「ノートン」を購入するとVPNも無料で使えるので、ノートンの購入をおすすめします。
アバストはノートンにはやや劣るものの、スマホだけで使うのであればストレスにはならないでしょう。価格も、モバイルOS(Android・iPhone)用は低価格なので、スマホで使うのにおすすめです。
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日本企業のVPNのメリット・デメリット
日本企業のVPNを選ぶメリット・デメリットを解説します。
「日本サーバー」が充実している
前半で紹介したセカイVPNは、日本を接続地として選ぶだけでも10の選択肢があり、IPの所在地は大阪・神奈川・東京と分散しています。
海外企業のVPNでも接続地として「日本」を選ぶことは出来るものの、選択肢が複数用意されているわけではないので、使い分けることが出来ません。
なんとなく安心感がある
海外VPNの中には、本社を「英領ヴァージン諸島」に置いているという以上の情報を公開していないもののあり、提供者の素性が定かではないものも少なくありません。
国内のVPNでは本社が実態として国内に存在しており、その点で安心感があると思います。日本法人を持つ外国企業のVPNについても、同様のことが言えるでしょう。
デメリットも
いくつかデメリットもあります。
まずは日本の法令に縛られるため、規制が厳しい点です。
セカイVPNの場合、規約を見てみるとVPN接続時に「メールの送信」が禁じられてます。これはスパムメールの発信源となることを警戒しての事項だと思われますが、海外VPNでこのような規約はありません(GmailなどWebメールを使った送受信はセカイVPNでも問題無し)
また、セカイVPNについてはネットサーフィンや高画質の動画鑑賞(ストリーミング再生)など通常の使用ではストレスの無い通信品質ですが、最高速度がいかんせん遅いため、大容量のダウンロードを繰り返し行うような用途には向きません。