ロシアのセキュリティソフト大手、カスペルスキーが提供しているVPNです。実際のサービスはVPN大手のHotspotが提供していますが、本家よりも安く使えます。

 機能はシンプルで使いやすく、またVPN大手からセキュリティソフト大手へのOEMということで信頼性も充分。

 そんなカスペルスキーセキュアコネクションを詳しくレビューします。

カスペルスキーセキュアコネクションの評価(総評)

提供元は?

インストール後のチュートリアル画面

 ロシアのセキュリティソフト大手、カスペルスキー社が提供しているサービスです。操作画面の下の方に「Powerd by Hotspot Shield」と書いてあるとおり、中身はHotspot Shieldと同じようです。

 Hotspot Shieldは中東で起きた民主化運動の際に、SNSを使った情報の拡散に貢献したとされています(政府によるアクセス制限を回避する目的で使用された)

 信頼性という点については申し分ないでしょう。

実測した通信速度

Ping値ダウンロードアップロード
カスペルスキー28.6ミリ秒42.34Mbps37.65Mbps
ソフト無し8.6ミリ秒138.93Mbps37.56Mbps
増減20ミリ秒悪化69.5%悪化0.2%向上

 東京から日本のサーバーに接続し、speedtest.net(at2wn)のスピードテストで計測した数値です。5回計測した平均値を掲載しています。

 ネットや動画を見ている限りは、VPNを使っていない時と違いを感じることはほぼ無く、快適に使うことができました。変にタイムラグが生じることは無く、ストレスは少ないです(Ping値はやや大きいですが)

接続中の画面

接続先

 私が確認できたところで、日本を含む18カ国の仮想サーバーを接続先として選択することが可能です。

接続先を選ぶ画面

 遠い接続先を選択すると当然通信速度が低下し、例えばアメリカに接続すると通信速度は1Mbpsに低下しました(私がいるのは東京) PCでもネットサーフィンは出来なくもない速度です。


 更に遠いスウェーデンを選ぶと、300Kbps以下とネットを使うには少々厳しい速度になりました。

無料版

 有料版のライセンスをアクティベーションしないで使うと、無料版として機能します。有料版との違いは

  • 1日200MBまでの容量制限(有料版は制限無し)
  • 接続先の選択不可

 接続先については、毎日日替わりで変わります。「桃鉄」のテレポートカードのような感じで世界各国に飛ばされるので、自分で選ぶことができません。

 運良く「日本」に繋がると快適な速度で利用できるものの、遠くの接続地になるとスピードテストすらできない低速になることもあります。

機能の詳細

 各機能を詳しく解説します。

接続先の自動選択

 最も高速で利用できる接続先を自動で選択し、そこに接続する機能です。日本にいる場合はもちろん「日本」が接続先として選択されるはずです。

任意の接続先を選ぶ

 18カ国のリストの中から自分で任意の接続先を選ぶことが出来ます。なお、無料版では任意に選ぶことはできず、遠くの接続先に自動で接続して低速での利用となります。

自動でVPNに接続

 初期設定ではPC/スマホ起動時に自動でVPNに接続する設定にはなっていませんが、自分で設定を変更することで自動でVPNに接続するように設定することも可能です。

設定画面

購入・価格

1ヶ月1年
価格480円2900円

1ライセンスで5台まで利用できます。

クレジットカード払い、コンビニ払いなどに対応。