パソコン(Windows・Mac)で使うのにおすすめのVPNはどれか。国内外の全11銘柄を実機テストして得られた結果をもとに、おすすめを紹介します。
選ぶ時のポイント
まずはPCで使うVPNを選ぶ時のポイントを解説します。
何よりも通信品質が大事
PCで使うVPNを選ぶ上で気をつけて欲しいのが、通信品質です。
VPNの中には利用することで通信速度が大幅に低下したり、あるいは遅延が生じるものが多くあります。スマホで使う分には特にストレスに感じない程の差でも、PCで使うとストレスに感じてしまうことも少なくありません。
通信品質の中でも特に重要なのがPing値(遅延)です。
VPN無しの状態と遜色ないものもあれば、2倍以上に遅延するものもあります。遅延が大きいとストレスに感じやすいです。
また、通信速度にも注目が必要な場合もあります。
ふつうにネットサーフィンをする分には、100Mbps以上の速度が出るVPNを使う必要は全くありませんが、大容量のデータをやり取りする場合は、通信速度にも注意して選ぶ必要があります。
国内外のVPNの通信速度を「実測」した結果をふまえて、以下でおすすめのVPNを紹介していきます。
パソコンで使うのにおすすめのVPN
ExpressVPN
大容量のダウンロードをするユーザーにおすすめなのが、ExpressVPNです。海外で人気が高いVPNで、英領ヴァージン諸島の会社が提供しています。
操作画面、ユーザーサポート共に日本語には対応していませんが、私が実施したテストでは最も通信品質が良く、また使用感も良かったです。特にダウンロード速度の低下が少なく、VPN無しで132Mbpsの環境で126.57Mbps(5回計測の平均値)と高速でした。
価格がやや高いので、大容量のダウンロードをしない場合は過剰スペックとも言えますが、VPN無しの状態と変わらぬ使用感は素晴らしいです。
ノートンWiFiプライバシー
「ノートン」ブランドで知られる米国のセキュリティ大手、シマンテックが提供しているVPNです。操作画面、ユーザーサポートともに日本語対応しています。
速度低下は大きかった(138→45Mbps)ものの、遅延が少なかったです。サポートも含めて日本語対応しているVPNの中では最も使用感が良く、私自身も愛用しています。
カスペルスキーセキュアコネクション
ロシアのセキュリティ大手、カスペルスキーのVPNです。操作画面、ユーザーサポートともに日本語に対応しています。
ノートンと比べるとやや使用感は劣るものの、価格が更に安いのでそれを考えると「コスパが良い」と言えます。ノートンと比べると操作画面が見やすいので、どちらかというと初心者向きでもあります。