日本ユーザーへの規制を強める仮想通貨取引所FTX
日本からの口座開設不可、更にログイン出来ない事態も
2021年11月、日本在住のFTXユーザーから「ログインできない」などの声が相次ぎました。
FTXは日本での登録を受けていない海外の仮想通貨所です。2021年9月には日本からの新規口座開設受け付けを停止するなど、日本のユーザーへの規制を強めており、今回の一件もそうした規制強化の一環との憶測も流れています。
VPNを使えば日本からでも利用できる
日本からのFTXへのログインに支障がある中、VPNを使用して日本以外の国からのアクセスを偽装することでログインそして取引が可能となります。
VPNはアクセス元の国や地域を偽装することが自由に出来ます。日本にいるユーザーが、例えばアメリカやイギリスなどからのアクセスを偽装することが可能です。
一部のウェブサービスでは、一部の国からのアクセスを遮断している場合があります。多くはIPアドレスによる判定であるため、VPNを利用することで規制を回避することが出来る場合が多いです。
VPNの利用は簡単で、ソフトを購入してインストールし、VPNを起動するだけで有効になります。使用にあたって難しい知識は必要ありません。
FTXユーザーにおすすめのVPN
FTXユーザーにおすすめのVPNを紹介します。仮想通貨取引ではミリ秒単位の遅延が収益を左右する場合があります。過去に行った通信速度の実測テストの結果をもとに、通信品質が優れたVPNを紹介します。
ExpressVPN
2021年11月16日時点で実際に日本国内からFTXへの接続に成功出来たVPNです(私も普段から利用)
私が24種類以上のVPNをテストした中で、最も使用感と通信速度の計測結果が良かったのが、Express VPNです。
VPN接続すると通信速度が低下したり、わずかなタイムラグ(遅延)が生じるものが多いですが、ExpressVPNはVPNを有効にしていることに気づかないほど、使用感が良く、日本サーバーへの接続では仮想通貨取引の妨げになることがありません。海外サーバーへの接続は通信品質が下がりますが、他のVPNと比較するとやはり相対的に高品質と評価できます(海外サーバー接続時はやや通信速度や遅延が悪化する)
通信速度についても、132.0Mbpsから126.57Mbpsに低下(5回計測の平均値・いずれも日本サーバーへの接続)しましたが、低下幅は4.1%と良好です。大容量のダウンロードをしても分からない差です。
接続先も日本を含む90カ国から選ぶことが出来ます。日本国内から日本以外からのアクセスを偽装したい場合は地理的に近い台湾・香港・韓国サーバーを選ぶのがおすすめです。
関連記事:ExpressVPNの実機評価レビュー
ノートンセキュアWiFi
セキュリティソフトでおなじみの「ノートン」のVPNです。
ExpressVPNには若干劣るものの、ブランド知名度のあるセキュリティ会社が提供しているVPNの中では最も使用感が良いです。
通信速度は138.93Mbpsから44.89Mbpsと、67%も悪化(いずれも日本国内から日本サーバー接続時)しましたが、仮想通貨には何ら支障のない速度です。
ExpressVPNと比べるとアジア圏のサーバーが少ないので、海外サーバーを利用する場合はその点がネックになる場合があります(遠い国のサーバーを経由すると、どうしても遅くなる)
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