2012年にお台場の新名所としてオープンしたショッピングモール「ダイバーシティ東京」 巨大なガンダム像も名物となっていますが、館内で無料で利用できるフリーWiFiが提供されています。このフリーWiFiを使う上で気をつけたい点と、セキュリティ上のリスクを指摘します。
ダイバーシティ東京のWiFiの特徴
まずはこのWiFiの特徴や、使い方を簡単に解説します。
使い方・利用方法
WiFiに接続後、ログイン画面にメールアドレスを入力するだけで最大2時間まで利用することが可能です(2時間経過後は再度ログイン画面が必要) 会員登録などは必要なく、誰でも無料で利用できるWiFiです。
通信速度の実測結果
2021年3月の平日12時台に館内で計測した結果は以下のとおり。
回数 | 遅延 | ダウンロード | アップロード |
1回目 | 4ms | 89.1Mbps | 91.1Mbps |
2回目 | 4ms | 1041Mbps | 92.81Mbps |
3回目 | 6ms | 59.91Mbps | 94.51Mbps |
平均 | 4.67ms | 84.33Mbps | 92.77Mbps |
連続して3回計測した結果です。新型コロナの影響で空いている、しかも平日ということで混雑していない状況での計測となりましたが、ダウンロード速度は84Mbpsと家庭の光回線と遜色ない高速なフリーWiFiでした。
動画クリエイターが仕事に使えるレベルの速度感です。
安全性は?セキュリティ上のリスクも
ダイバーシティ東京のフリーWiFiにはセキュリティ上のリスクもあります。
暗号化されていないためリスクを伴う
誰でも手軽に利用できる、利便性の高いフリーWiFiとして提供されており、「暗号化」の処理は行われていません。
暗号化されていないフリーWiFiは、電波を傍受することで通信内容を「盗み見る」ことが可能です。カフェなどもありパソコンを持ちこんでテレワークをしようと考えている人もいるかもしれませんが、何も対策せず利用することは推奨できないものです。
ログイン画面にも注意喚起がありました。
安全に使うには
こうしたフリーWiFiを利用する際には、VPNというアプリやソフトの利用が有効です。
VPNは通信内容そのものを暗号化してやり取りするもので、暗号化されていないフリーWiFiに接続する際に威力を発揮します。VPNを利用すればフリーWiFiを第三者に解析されても、やり取りしている中身を盗み見られることは無くなります。
使い方は簡単で、インストールすれば誰でも使えるものです(難しい設定などは不要) ソフトによって通信速度に影響が出るものがあるので、以下の記事を参考に選んでみてください。実機での速度の計測結果も載せています。
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