在宅勤務・テレワークにおすすめできるVPNを、実機テストの結果をふまえて紹介します。
在宅勤務・テレワークにVPNは「必要」か
必要無いケースもある
まず前提として、VPNが必ずしも必要とは言えないケースもあります。
VPNは主にWiFi通信時の「盗聴」による情報流出などのリスクを軽減するものです。
自宅などで、適切に暗号化され、第三者がパスワードを知らないWiFiで通信している限りは、電波を傍受されたとしても通信内容を盗み見られるリスクは低いです。
したがって、VPNを使う必要性は低いと言えます。もっとも、VPNを使うことで安全性がより高まりますが、そこまで気にする必要は無いと思います。自分専用のモバイルルーターを使用する場合も同様です。
なお、自宅でもWiFiのパスワードを誰かに知られてしまっている可能性がある場合は、安全とは言えません。
絶対必要と言える場合も
カフェやファミレスなどにノートPCを持ち込んでテレワークをする人も多くいます。その場合、モバイルルーターを使用していればVPNを使う必要性は低いですが、お店が提供しているWiFiに接続する場合は、VPNは必須です。
暗号化処理されているWiFiであっても、接続に必要なパスワードが紙に書かれるなどして「共有」されている場合は、そのパスワードさえあれば他人の通信内容を盗み見ることが容易に出来るため、意味は無いです。
外出先でネットに接続する場合は、VPNの使用が必須と言えます。
在宅勤務・テレワークにおすすめのVPN
実機テストの結果をふまえて、テレワークにおすすめのVPNを紹介します。
ExpressVPN
私が24種類以上のVPNをテストした中で、最も使用感と通信速度の計測結果が良かったのが、このExpress VPNです。
VPN接続すると通信速度が低下したり、わずかなタイムラグ(遅延)が生じるものが多いですが、ExpressVPNはVPNを有効にしていることに気づかないほど、使用感が良く、仕事の妨げになることがありません。
通信速度についても、132.0Mbpsから126.57Mbpsに低下(5回計測の平均値)しましたが、低下幅は4.1%と良好です。大容量のダウンロードをしても分からない差ですし、WiFiスポットでの接続であれば差は分からないでしょう。
関連記事:ExpressVPNの実機評価レビュー
ノートンセキュアWiFi
セキュリティソフトでおなじみの「ノートン」のVPNです。
ExpressVPNには若干劣るものの、ブランド知名度のあるセキュリティ会社が提供しているVPNの中では最も使用感が良く、仕事の邪魔をしません。
通信速度は138.93Mbpsから44.89Mbpsと、67%も悪化しますが44Mbpsも出れば動画のような重いデータのやり取りにも支障は無いでしょう(むしろWiFi自体の通信速度の方が大事)
関連記事:ノートンセキュアVPNの実機評価レビュー