ウイルスバスターでおなじみ、日本の大手セキュリティ会社「トレンドマイクロ」が提供しているスマホ用VPNアプリです。今のところAndroidとiOSのみの対応で、PCでは使えません。

 2017年3月リリースの後発ということで、まだまだ荒削りな部分もありますが、他のVPNよりも優れた部分もありました。詳しくレビューしたいと思います。

フリーWi-Fiプロテクションの評価(総評)

提供元は?

 東証一部上場の大手セキュリティ企業、トレンドマイクロが提供しています。社名よりもウイルスバスターというブランド名の方が有名で、セキュリティソフトの代名詞的存在になっていますね。VPNの提供元の信頼性という点では申し分ないでしょう。

実測した通信速度

Ping値ダウンロードアップロード
本アプリ18.4ミリ秒15.26Mbps13.57Mbps
ソフト無し10.0ミリ秒118.4Mbps11.19Mbps
増減8.4ミリ秒悪化87.1%悪化21.3%向上

 今回はスマホ専用アプリということで、Androidスマホでスピードテストを行いました。東京からspeedtest.net(at2wn)のアプリで5回計測を行い、その平均値を取りました。

 Ping値は他のVPNと遜色ないですが、ダウンロード速度が大幅に低下したことが分かります。とはいえこれだけの速度が出ていれば、スマホやタブレットでの使用は全く問題無いでしょう。

 実際、VPN接続してネットを使ってみましたが、VPN接続無しとの違いは感じられませんでした。

WiFiに接続した際の画面(VPNオフ)

接続先

 接続先は公表されていませんが、利用中に調べた際には「米国」につながっていました。また、有料のアプリですが接続先を自分で選ぶことは出来ません。

アメリカにつながっていた

機能の詳細

 各機能を詳しく解説します。

危険サイトのブロック

 トレンドマイクロの膨大なデータベースと瞬時に照合することで、フィッシング詐欺の疑いのあるサイトやアクセスするとウイルス感染のリスクがあるものをブロックします。

 ウイルスバスターは国内トップシェアのセキュリティソフトなので、日本人をターゲットとした脅威の検知に強みがあります。ウイルスバスター譲りの検知機能でセキュリティを高めることができます。

設定画面

自動接続

 「暗号化されていないWi-Fi」に接続した時に、自動でVPN接続に切り替える機能があります。

 また、暗号化されているWi-Fiでも接続中に「信頼できないWi-Fi」に指定しておくと、以後そのWi-Fiに接続した時に自動でVPN接続するように設定することも可能です。自宅のWi-Fiなど、よく利用するものは「信頼できない」で登録しておきましょう。